CurveプールとSynthetixの合成資産を使った低スリッページのトークン交換ルーティングシステムについて
2021年01月25日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Executive Summary
- Curve × Synthetixによる最良レート提示の構造
- トークン交換の課題
- 合成資産を経由したCurveでの取引の構造
- 構造のキーは合成資産、SNXの時価総額、合成資産発行者のリスク
- 総論
前提
本レポートではCurveとSynthetixの機能を組み合わせることによるBTC<->ETHやETH<->DAIのようなアセットの交換を、おそらく最良レートで提示できるようになる仕組みを解説します。この仕組みを理解するにはCurveとSynthetix両方の概要を理解する必要がありますが、本レポートではそれらのエッセンスを逃さない範囲で噛み砕いて説明し、概要を解説します。この方式は今後、DEX領域に大きな影響を及ぼすと予想され、大枠では良い影響を与えるでしょうが懸念点もありますので、次節以降では全体を俯瞰できるような理解を試みます。
Executive Summary
- CurveはETH<->sETHとWBTC<->sBTCの最良レートで提示する
- Synthetix上ではsETH<->sBTCをスリッページ(交換レートの不利な方向への滑り)なしで交換できる
- 上記2つを組み合わせることによってETH<->WBTCの最良レートが実現する
- 現時点ではガス代が非常に高いがCurveとSynthetixが共にL2で稼働すれば解決する可能性が高い
- 合成資産の最も有効的な利用方法の一つである
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。