Balancerの概要と特徴 DeFiブームを支えたUniswapキラーの構造
2020年10月17日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Balancerの概要
- トークンの配布
- 開発状況と価格推移
- Shared poolとSmart Order Router
- BalancerでのImpermanent lossとスリッページ
- まとめ
前提
本レポートではUniswapよりも自由度の高いAMM(自動マーケットメイキング)として注目を集めているBalancerを概観します。Balancerの特徴は流動性プール形成時の自由度が高い点で、プールを構成するアセットの数やその比率、取引手数料を自由に設定できます(アセット数に上限はあります)。後述するようにアセット比率をUniswapのような50:50にしなくても良いことで、価格変動時のImpermanent loss(※流動性提供時に提供アセットの価格変動によって発生する損失のこと)を抑えることが可能です。Impermanent lossの発生はAMM利用時には避けられませんが、流動性提供による損失を抑えられる点が利用者に好感され、新規のDeFiプロダクトの多くがBalancerを利用しています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。