DODOの概要 Uniswap型AMMの欠点を補うPMMの仕組みとその課題
2020年09月26日
目次
- 前提
- PMMとは
- PMMの懸念
- PMM on L2の可能性
- 結論
前提
本レポートではProactive Market Maker(以下PMM)を自称するDODOの概観を行います。PMMはAMM(Automated Market Maker)の亜種であり、DODOはAMMの進化版と謳っています。次節以降はAMMの概要と欠点を簡単にまとめた上でPMMの概観を行います。
DEXは2017年から開発が活発化していたものの本格的な利用には結びつかず、AMM最大手であるUniswapが登場してから利用が大きく伸びました。2020年にはUniswap単体で中堅取引所に匹敵する取引高を実現しているのは周知のとおりですが、この文脈からは「PMMはAMMを更に進化させるのか?」という問いが重要になります。結論からいえばPMMの利用はAMMほどには一般的にはならず限定的な利用に留まるがL2 DEX(レイヤー2上の分散型取引所)などで活用される可能性があると筆者は考えています。
Executive Summary
- PMMはAMMにオラクルの仕組みを内蔵したもの
- Impermanent lossは発生しないが、それ以外の形で損失が発生する可能性はある
- DODOが想定しているL1での利用ではなくL2で有用となる可能性あり
参考リンク
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。