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トークン標準化団体InterWork Alliance(IWA)の設立目的 及びトークンベースのビジネスモデル

2020年06月08日

目次

  • 前提
  • InterWork Alliance(IWA)
  • 総論

前提

本レポートはトークン標準化団体InterWork Alliance(IWA)設立の目的及びトークンベースのビジネスモデル、IWAを構成するメンバーについて概観します。

Executive Summary

  • IWAはトークン標準化を行うことで、異なるプラットフォーム、異なる組織間での価値のデジタル交換を簡素化(つまり相互運用性を実現)し、トークンベースのビジネスモデルを促進することを目的
  • 一口にトークンと表しても、その形態は様々であり、またその規格もプラットフォームごとに様々。またトークンは高い構成可能性をもつため、異なるプラットフォーム、言い換えると業界を越えて相互に連携可能にするトークン標準化は重要。
  • IWAの3つのトークン標準化フレームワーク。①Token Taxonomy(TTF:トークンとそのバリューをどのように交換、使用するかを定義)、② InterWork(トークン標準に一致する法的条項のため)、③Analytics (プライバシー保護を踏まえた市場データと分析)のフレームワークがある。①のTTFはEEA(Enterprise ethereum Alliance)によるものが存在するが、IWAにはConsenSysなどEEAの一部メンバーは参加していない。

InterWork Alliance(IWA)

InterWork Alliance(IWA)はIBM、ING、Nasdaq、R3など30以上の組織がその初期メンバーとして参加するトークン標準化を目的とした非営利団体です。初期構成メンバーについては後述します。

何を目的にIWAは設立されたのか

InterWork Alliance(IWA)の目的は、企業がプラットフォームにとらわれずにトークンベースのビジネスモデル(分散型アプリケーションなど)を構築できるよう、その下地となるビジネスレベルでの「トークン標準フレームワーク」を整備することです。より具体的にはそもそも「トークンとは何か」「契約上どのように機能するか」などを定義する標準作成を進め、それにより相互運用性を促進し、企業によるトークンベースビジネスを促すことを目的に設立されました。一言で表するならば「マルチパーティ間での価値のデジタル交換を簡素化」することがその目的といえます。
ここでいうトークンとは、所謂暗号資産やセキュリティトークンに限りません。例えば不動産やポイント、その他資産などをその対象として含みます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。