エンタープライズブロックチェーン領域においてスタートアップが活躍する難しさ、それを乗り越えるにはどうすれば良いか?
2020年05月30日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- エンタープライズ領域のブロックチェーンスタートアップは何故難しいか?
- 1. エグゼキューションの差
- 2. 信頼の差
- 3. 顧客接点の差
- 4. 研究開発費の差
- 5. コスト構造の差
- スタートアップがその難しさを乗り越えるパターン・類型
- パターン1 真正面
- パターン2 特化型
- パターン3 自らによる実証と一気通貫型
- パターン4 非競争領域や新規事業部完結型の事業提案
- パターン5 エンタープライズ領域から一歩離れる
- 総論
前提
本レポートでは、エンタープライズブロックチェーン領域においてスタートアップが活躍する難しさを論じ、それを乗り越えるにはどうすれば良いかを考えます。ブロックチェーンのスタートアップ類型パターンも紹介します。
企業のブロックチェーン利用、所謂エンタープライズブロックチェーンと呼ばれるような領域においては、IBM・EY・Accenture・SAP・Microsoftなどに代表されるエンタープライズソフトウェアに強みを持つ企業やITコンサルティング会社の動きが活発です。
一方でスタートアップにおいては、エンタープライズブロックチェーン領域において大きな存在感を示す事例が国内外でゼロとは言わないまでも、数は限定されます。本稿では、それらの理由を論じた上で、スタートアップが取るべき選択肢を考えます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。