論考・新型コロナウイルスの危機対応から見る中国のデジタル社会インフラ及びガバナンス

目次

  • 前提
  • 問われる社会のデジタル化、感染拡大対策において問われる要件
  • 新型コロナウイルス対策に有効を示した中国のデジタル化の10の事例
  • 中国が示すデジタル社会の効率性、そのコア技術としてのブロックチェーン・AI・ロボティクス
  • 新型コロナウイルス後の世界においてのデジタル社会インフラ及びガバナンス
  • 総論

前提

本レポートでは、COVID-19(以下新型コロナウイルス)の危機対応から見る中国のデジタル社会インフラ及びガバナンスについて概観および論評を行います。
新型コロナウイルスが猛威をふるい世界の主要先進国の経済が停止に追い込まれています。その中で社会のデジタル化やITを利用した感染症対策が注目されています。その観点において最も注目されるのは中国の取り組みであるということに異論がある読者はそう多くはないでしょう。感染者数の報告の真正性には疑問が投げかけられるものの、様々なIT技術を動員して、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んでいることはほとんど間違いないと思われ、2020年4月前半時点ではいくつかの省は経済活動を再開させています。国家主席の習近平は、ウイルス発生地の武漢を訪問して3月前半にも事態収束をアピールしています。
政府の隠蔽性質が指摘されることを差し引いても、中国の新型コロナウイルスに対する対処は目を見張るものがあるといえ、本稿ではその際に同国が動員したデジタルソリューションの一部を概観します。そして、新型コロナウイルス後の世界においてのデジタル社会インフラ及びガバナンスを考えるきっかけとすることを目的とします。

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