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BTCレンディングをサポートするBlockFiのビジネスモデルと貸出ユーザーとしてのリスクを概観する

2019年10月31日

目次

  • BTCレンディングをサポートするBlockFiの特徴
  • 貸出ユーザー数は個人が多いが、資産は大口ユーザーメインか
  • 借入時の利息と借入資産の用途
  • 総論

BTCレンディングをサポートするBlockFiの特徴

本レポートではBTC, ETH, GUSD(Gemini Dollar)に対応するレンディングプラットフォーム「BlockFi」のビジネスモデルを外観した後に、利用者としてBlockFiを利用する場合のリスクをまとめます。
BlockFiを取り上げるのは、ここが「Bitcoinのレンディングが可能なサービスとして現状唯一の選択肢であり、Bitcoinをホールドすることに決めている投資家が、追加で利息を得るための魅力的な選択肢でありながら、カウンターパーティーリスクが非常に大きい」ためです。
Ethereum系のレンディングプラットフォームの概況については
*レポート:レンディングプラットフォームの概況ならびにNuoの現状と課題
https://hashhub-research.com/articles/2019-10-24-nuo-overview
をご覧ください。
BlockFiはConsenSys Ventures, Winklevoss Capital,リクルートなど複数の投資家から約84億円相当の資金を調達しているレンディングプラットフォームです。 提供しているサービスは、
  1. ユーザー(Lender)はBTC, ETH, GUSDを預け入れることで固定金利を得る
    (後述するようにBlockFiの一存で変化)
  2. ユーザー(Borrower)はBTC, ETH, LTCを担保として預け入れることで、担保資産の50%までのUSDを借り入れる
の2つです。
暗号資産の保管には米国の取引所Gemini(ジェミナイ、日本ではジェミニとも)を使用しています。Geminiはウィンクルボス兄弟によって運営される中堅の取引所で、ニューヨーク州金融サービス局の許可を受けた上で、Zcashを上場させたり、新たなカストディサービスをローンチしたりしている取引所です。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。