ゼロ知識証明の技術企業StarkWareが取り組むStarkExchangeの概要

目次

  • 前提
  • StarkExchangeの概要
  • StarkWareが予想をする取引所の未来
  • 総論

前提

ゼロ知識証明の技術にフォーカスした企業であるStarkWareが取り組むStarkExchangeの概要について解説します。
StarkWareは、イスラエルを拠点とするスタートアップで、ZCashの初期開発者の関わったメンバーが創業し、ゼロ知識証明の応用であるZK-STARKの技術開発をしています。
ゼロ知識証明とは、ある人が他の人に、自分の持っている(通常、数学的な)命題が真であることを伝えるのに、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法です
つまり、下記のようになります。
F(X,Y)=Z X: 
X:公開されているインプット 
Y:非公開のインプット(当該者が秘密にしたいなにか), 
Z:公開されているアウトプット
F:ファンクション
ZK-STARKは、Scalable、Transparent、Argument of Knowledgeの略で、ゼロ知識証明の応用です。 Zcashに採用されているZK-SNARKと異なり、トラステッドサードパーティーが必要なく、計算効率も高められるとしています。 ZK-STARKはプライバシーだけでなく、スケーリングに活用できることが期待されますが、それを適用するアプリケーションとして最初に取り組んだものがDEXです。
2018年後半から2019年かけて、ZK-STARKは最も注目が集まった技術ですが、それに取り組むチームの中でも最も注目される会社であると言えます。
 投資家には、Multicoin Capital、Polychain Capital、Paradigm、Pantera Capitalなどのファンド、Vitalik Buterin、Naval Ravikant などが参加しており、これまで累計$40Mを資金調達しています。 
StarkWareは0xと共同でDEXのスケーリングを目指すプロジェクトを行っており、StarkDEXと呼ばれるものです。 これについては下記のレポートで概要を解説しています。
*レポート:DEX(分散型取引所)の2019-2022年のプロトコル0xの開発ロードマップについて
https://hashhub-research.com/articles/2019-05-02-0x-roadmap
StarkDEXがDEX向けのスケーリングソリューションであることに対して、StarkExchnageは通常のクライアントサーバー取引所(集権取引所)向けのソリューションです。
クライアントサーバー取引所の課題は常々ハッキングが起こってしまうことで、ユーザーとしては、これらを利用することに常にリスクが付き纏います。
StarkExchnageは、このユーザーリスクを軽減させるためのソリューションであると言えます。
本レポートではこの概要について解説します。

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