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巨大企業ConsenSys概観 Ethereumのエコシステムで最も大きなな影響力を持つ巨大企業

2018年05月03日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • ConsenSys帝国
    • 概要と要約
    • パートナー企業と地域
    • キーパーソン
    • ConsenSysの事業構造
  • まとめと懸念

ConsenSys帝国

概要と要約

ConsenSysはEthereum共同創業者であるJoseph Lubinによって創業されたブロックチェーンプロダクションスタジオで、創業は2014年10月です。拠点はニューヨーク、 ブルックリン。
LubinはプロトコルレイヤーであるEthereumにも関わっていましたが「Ethereum(Ethereum Foundation)自体はプロトコルの開発に注力しており、アプリケーションレイヤーでDAppsを立ち上げたり、営利目的のプロジェクトや企業を立ち上げたりする計画はなかったため、自分はConsenSysを立ち上げた」と語っています。
総従業員数は不明ですが、LinkdInでConsenSysの従業員として登録している人数は615人でForbesの紹介でも同様の数字となっています。
※Jim Maricondo氏によれば900人以上(18年6月12日時点)。
業務内容はインキュベーター、アクセレレーター、ベンチャー投資、インフラ提供、コンサルティングなど、Ethereum関連領域で幅広いサービスを提供しています。Ethereum関連の事業を中心に、現在47のプロジェクトを管理しており、トークン上場済みのプロジェクトとしてはGnosisとAirSwapが有名です。MetaMask, uPort, Infura, Truffle等のEtheruemのエコシステムや開発に不可欠なコンポーネントやツール、インフラの提供も行っており、Ethereum界隈ではむしろこちらのイメージが強いです。
創業者としてもConsenSysとしても相当量のETHを保持しているはずで、最終的にEthereumのエコシステムが拡大していくことが、ETHの価格上昇や同社の長期的利益にも繋がっていることから、単体では利益化が難しいプロダクトの開発も積極的に行っているのでしょう。もちろん後述するように、ETHの価格上昇とは無関係に、Ethereumやブロックチェーンの活用が一般的になった世界において、インフラの整備や開発者ツールの提供は同社の大きな強みとなることは間違いなく、欧州委員会との提携や、ブロックチェーンの活用を目指す複数の企業との提携やコンサルティングの提供を見ても、同社が広い範囲のインフラを提供する企業を目指していることは間違いありません。
現時点で開発者を中心に、20以上の地域で、180のポジションの求人があります。求人のあるポジションの勤務地域は、ブロックリン(97),  ロンドン(33), サンフランシスコ(32), パリ(20), ドバイ(15)と続きます。リモートでも90の求人があります。
創業者のLubinがどの程度の暗号通貨を保有しているかは不明ですが、後述するように総資産は10億USD~50億USDと試算されており、ETHをはじめとする暗号通貨で相当な資産を築いています。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。