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Friend.techの失敗と、分散型信用評価システム「Ethos」の新たな挑戦について

2024年09月19日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • Ethosの資金調達の内容
  • Ethosの概要
  • 総括
先日、Friend.techがスマートコントラクトの管理権を放棄したことで、事実上サービスが終了したのではないかと話題になりました。Friend.techは、web3領域におけるソーシャル系サービスとしてローンチ直後に大きな成功を収めましたが、その後の展開は期待に及ばず、徐々に勢いを失っていきました。
Friend.techについては、以前「time.fun」の記事でも少し取り上げましたが、このプロジェクトは影響力のある人物のフィードへのアクセスをトークン化し、「キー」を売買するという形式で人気を集めました。2023年8月にCoinbase支援のLayer 2ネットワークBase上でローンチされると、瞬く間にクリプトコミュニティで話題となり、同年9月中旬にはプロトコルの1日の収益がEthereumを上回るほどの成功を遂げました。
しかし、その成功は持続しませんでした。開発チームは少なくとも2,000万ドルの手数料を獲得したものの、プラットフォーム上の取引活動は徐々に低迷。2024年5月にリリースされたVersion 2やトークンのエアドロップは、一時的にユーザーの関心を取り戻したものの、手数料収益の回復には至らず、停滞が続きました。
以上のことから、執筆時点においてFriend.techは残念な結末を迎えたと評価されていますが、筆者がFriend.techに対して特に興味深いと感じたのは、単なる投機やコミュニケーションの場に留まらず、オンチェーンでの評判管理が持つ可能性を強く示唆していた点です。この点において、Friend.techはweb3における信用のあり方に対して新たな視点やヒントを提供したのではないかと考えています。
以上を踏まえて本レポートでは、Friend.techが実現に向けて歩みながらも道半ばで終わってしまった「オンチェーン・レピュテーション」に焦点を当てつつ、最近資金調達を行ったプロジェクトの中で最も類似性が見られる「Ethos」をご紹介したいと思います。
出典:https://www.ethos.network/
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

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