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ARKHAMの概要 -AIとインセンティブ設計でオンチェーンの透明性を高める-

2023年07月18日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提:オンチェーンの匿名化を解除するARKHAM
  • ARKHAMの特徴
  • ARKHAMへの批判
  • 総括

前提:オンチェーンの匿名化を解除するARKHAM

本レポートでは、AIとインセンティブを利用してアドレスのラベル付けを行い、ブロックチェーンの透明性をより高くするARKHAMを解説します。
ARKHAMは暗号資産の課題として、伝統金融に比べて情報プラットフォームの未成熟な点を挙げています。伝統金融はBloomberg等により情報が整理されており、市場規模は年間300億ドルともいわれています。ARKHAMは暗号資産の市場分析もプラットフォームさえ整えば同程度の市場規模に成長すると予想しており、その立ち位置を狙っています。
ARKHAMは2022年8月頃から利用可能なオンチェーンツールでしたが、2023年7月にBinance LaunchPadへの採用が決まり話題になっています。特徴として、オンチェーンのビッグデータをAIを使って収集、整理、ラベル付けを行い、それを単一のチェーンではなく、複数のチェーンのデータをまとめて行うことができます。
また現状では未実装の機能ですが、Intel Exchangeと呼ばれる情報の売買プラットフォームによりラベル付けを強化します。トークンでのインセンティブ設計を利用することで、パブリックになっている情報を人の手を介してラベル付けを行います。これによりオフチェーン(ブロックチェーンの外部にある情報)とオンチェーンの情報を紐づけることができます。
しかしこの紐づけが「個人情報の売買で利益を稼ぐプラットフォーム」とインフルエンサーに認識され、一部に悪いイメージを持たれています。しかしCEOの発言では、小口のウォッチではなく大口をラベル付けして透明性を高める事で、3ACやFTX等の被害を未然に防ぐことなどを目的に上げています。それらの情報と公式のAMA等の情報を使って正しい情報を提供します。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。