欧州での共通データクラウド構想「Gaia-X」構想の現状と可能性
2023年03月13日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Gaia-Xとは?
- 生まれた歪みと課題
- 狙いと展望は?
- 総論
前提
本レポートでは、欧州共通データクラウド構想「Gaia-X」について解説します。
GAFAのようなアメリカ発のグローバルカンパニーに欧州に住む人々のデータが収集されてしまっていることに危機感を持った欧州企業が集まり、信頼性の高く透明性の高いデータインフラを構築することを目的とした集団です。
Gaia-Xは全ての活動に必ずしもweb3を絡めているわけではありませんが、セキュリティが堅牢で、透明性高い共通データインフラという構想はまさしくブロックチェーンによって実現できる技術であり、実際に欧州を中心としたweb3企業やプロトコルがGaia-Xに加盟しています。
既存企業とweb3事業者が”共通データインフラ”という同じ目的に対してコミットしているGaia-Xの変遷と現状を分析することで、既存企業や国家を絡めた上でブロックチェーンをどのように実装していくのかの糸口になると考えています。
まずGaia-Xの概要と変遷を紹介し、そこですでに起こっている課題を解説します。その上で、今後の課題と可能性について考察していきます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。