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NFTの技術動向を理解する -LayerZeroとOmnichainNFT-

2022年04月27日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • LayerZero
  • Omnichain NFT
  • 総括

前提

本レポートでは、チェーン間のインターオペラビリティを解決するLayerZeroと、その技術を利用したOmnichainNFTについて解説します。目的はLayerZeroとOmnichainNFTの利点とリスクを理解することです。LayerZeroについては類似プロジェクトのCOSMOSとの比較を、OmnichainNFTについては実際に投資しての気づきも踏まえて解説します。
まずNFT市場の状況を見ると、2021年のNFT SummerからNFTの流行が始まり、暗号資産が2022年1月に暴落した後も取引量は衰えていません。また、取引量の80-90%はEthereumが占めていますが、Solanaが10%弱を占めるようになっています。

https://www.theblockcrypto.com/data/nft-non-fungible-tokens/nft-overview/nft-trade-volume-by-chain

とはいえ、90%程度のNFTはEthereumを中心とするEVM互換のチェーン上にあります。このNFTにも色々と技術的な課題があります。例えばチェーン間の移動が困難、Mint(生成)時のガス代が高価、ラグプルで資金を失うなどです。
このような課題がある中でNFTにも新しい技術が出てきています。本レポートでは複数のチェーン間で使用できるOmnichainNFTと、それを支えるLayerZero。また後半では、OmnichainNFTの規格化を行うERC-721O、また他のERC-721の改善であるERC-721AとERC-721Rについても解説します。

[Exective Summary]
  • LayerZeroは比較的リスクが少ない方法でL1間のブリッジが可能だが、Chainlinkへの依存がある。またリレイヤーを集めるためのインセンティブ設計が期待される。
  • Omnichain NFTは面白い試みだが、現状はブリッジを十分に生かせていないためにOmnichainを活かした活用法を期待したい。

LayerZero Web site:https://layerzero.network/
Ghostly Gh0st Twitter:https://twitter.com/gh0stlygh0sts
なお、HashHub Researchで配信される全てのレポートは、投資を助言または推奨するものではなく、情報提供と教育のみを目的としています。私たちのサービスを利用したことによる利用者の不利益や投資の損失については一切の責任を負えないことをご了承ください。お客様が本レポートで参照される暗号資産または関連するアセットに関して投資判断を行う場合は、事前にご自身でリサーチ及びデューデリジェンスを実施していただく必要があります。
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