DAO5の概要 クリプトファンドを分散化する新しいアプローチ
2022年04月13日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- DAO5の概要
- DAO5のアプローチの優れている点
- ・創業者はDAO5から投資を受けるインセンティブがある
- ・トークンの配布スキームの観点で優れたコミュニティが期待できる可能性がある
- ・トークンを発行することでファンドとして、新しいビジネスモデルを構築できる
- 総括
前提
本レポートでは、2022年4月に新しく始動したクリプトファンドのDAO5の概要を解説します。DAO5は著名クリプトファンドPolychain Capitalのパートナーであった、Tekin Salimi氏が創業した新しいクリプトファンドです。
昨今、暗号資産業界では多くのファンドが組成され、パブリックブロックチェーンのプロジェクトへの投資を活発に行っています。特に2020年や2021年は暗号資産市場が好調であったことも影響して多くのファンドが記録的なパフォーマンスを実績として残しました。一方で2022年以降はクリプトファンドの数が乱立して、競争が激しくなるだろうとの予想も多いです。ファンドの数や資金量よりも質の良いプロジェクトの方が希少になっており、ファンドはお金以外の何を提供できるのかが問われています。
もちろんその差別化の方法は様々で、分かりやすいものでは例えば以下のようなものが考えられます。
・リード投資ができる(例:a16z)
・取引所を運営していて将来的な上場などが期待できる(例:FTX、Binance)
・技術的サポートやブロックチェーンエコシステム全般に深い知見がある(例:Paradigm)
しかしこのような差別化ができ資金以外の点でユニークさを持つファンドは一部に留まります。そういった観点でDAO5は新しい形態のクリプトファンドのアプローチであり、今後が期待されるファンドの1つです。本レポートでは同ファンドの概要とDAO5のアプローチの優れている点について筆者の考察を述べます。
公式サイト:dao5
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。