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Mina Protocolの概要 -ゼロ知識証明によるプライバシー保護が特徴の軽量チェーン-

2022年01月04日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Mina Protocolの概要
    • コンセプト
    • zk-SNARK
    • コンセンサスアルゴリズム:Ouroboros Samasika(PoS)
    • ネットワークの参加者
    • Ethereum(EVM)とのブリッジ開発
    • Mina Protocolを利用したユースケース
    • MINAトークン
    • 今後のロードマップ
  • 総論

前提

本レポートでは、誰でもフルノードとして参加可能かつzk-SNARKsを利用したプライバシー性の高い軽量型ブロックチェーンである、Mina Protocolの概要を解説します。
Mina ProtocolはO(1)Labsにより2017年6月から開発されているL1のスマートコントラクトプラットフォームで、Ocaml ベースのSnarkyという独自言語を用いてアプリケーションを開発可能です。
元々はCoda Protocolというプロジェクト名でしたが、2019年10月にR3が提供するCordaと名称が類似していることから商標紛争になり、2020年9月にMina Protocolにリブランディングしています。
O(1)LabsはSeed、SeriesAで合計1,850万ドル、Mina ProtocolはStrategic Roundで1,090万ドルと合計3,000万ドル近くの資金調達が行われています。Polychain Capital、Paradigm、Three Arrows Capital、Coinbase Ventures等の著名VCからの評価が高く、期待を伺わせます。
2019年からテストネットを開始、2021年3月にはメインネットをリリースして現在稼働中です。メインネットリリース後はMina Foundationを設立し、インキュベーションは引き続きO(1)Labsが行いつつ運営はMina Foundationに移行しています。
Mina FoundationとO(1)LabsのCEOでもあるEvan Shapiro氏はCMUでコンピューターサイエンスの理学士号を取得後、同大学のパーソナルロボティクスラボでHERBロボットプラットフォームの研究に従事しながら研究修士号を取得しました。Mozillaのソフトウェアエンジニアとして勤務した経歴も持ちます。他にも元Zcash Foundationの元エグゼクティブディレクターやSlow Venturesのプリンシパル、Interchain GmbHのエンジニア、企業および投資ファンドの弁護士等4人の理事と50人以上のコントリビューターがMina Foundationに在籍しています。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。