Oasis Networkの概要 プライバシーに配慮したブロックチェーン・プラットフォーム

目次

  • 前提
  • Oasis Networkの概要
  • Oasisにおける秘匿情報の取り扱いについて
  • 総論

前提

本レポートではスマートコントラクトの実行も含めた秘匿化を独自プラットフォームで行うOasis Network(以下Oasis)の概観を行います。Oasisはオープンファイナンス(DeFi)やデータ経済のためにプライバシーに配慮したブロックチェーン・プラットフォームを開発しており、a16zやPolychain Capital、Binance Labs等の著名VCから合計45億円相当の資金調達を行っています。類似プロジェクトのSecret NetworkはCosmos SDKをベースにしていますが、OasisもコンセンサスレイヤーにTendermintのBFTコンセンサスプロトコルを利用しており、後述するParaTimeという領域においては用途に応じてEVM互換やエンタープライズ用途など様々な構造に対応しています。
秘匿化領域のプロダクトは誰もがその必要性を認めている通り、過去にも通貨系としてはMonero、Zcash、Grin、Beam、スマートコントラクト系ではSecret Network(旧Enigma)やEthereumのL2としてゼロ知識証明、あるいはミキシング技術を使うTornado Cash等の試みがあります。一方でスマートコントラクトやデータエコノミーとしてのインフラはポジションを確立しているプロダクトやプロトコルはまだ存在しておらず、各チームが競って開発を進めている段階で、Oasisは注目されるプロダクトのうちの一つです。

Oasis Networkの概要


https://www.oasisprotocol.org/technology
Oasis NetworkはProof of Stake(PoS)で稼働するブロックチェーンで、Consensus LayerとPraTime Layerの二層構造になっている点に特徴があります。合意形成を取りまとめるレイヤーは複数のバリデーターによって検証されるPoS型のネットワークでスケーラブルになっており、ParaTime LayerはConsensus Layerとは分離され、並列で計算処理を行える構造になっています。

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