Covalentの概要 ブロックチェーン上のデータポイントをAPIで提供するプロジェクト
2021年04月22日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Covalentの概要
- CQTトークンの概要、トークンエコノミクス
- トークンエコノミクス・ユースケース
- トークンディストリビューション
- 総論
前提
本レポートではCovalentの概要について解説します。Covalentはブロックチェーン上のデータポイントを提供するプロジェクトです。ここで指すデータポイントとは、ブロックチェーンあるいはブロックチェーン上のアプリケーションのオンチェーンデータやアクティビティのデータです。
Covalentではパブリックブロックチェーン上のデータを様々な要件を指定してクエリ検索・リクエストできます。例えば、Ethereumを始めとしたパブリックブロックチェーンは実行されたトランザクションやその金額、あるいは特定のスマートコントラクトにデポジットされている資金量などは誰でも閲覧できます。例えば、MakerDAOのスマートコントラクトでDAI発行のために担保にされているトークン銘柄やその量は誰でもブロックチェーンから閲覧が可能です。しかし、実際にそれらの情報をブロックチェーンから直接取得するには、Ethereumのフルノードを運用してそのスマートコントラクトを監視し、データを抽出するエンジニアリングが必要になります。
Covalentはそのようにブロックチェーン上の特定のデータを取得したいユーザーや開発者の体験を簡単にすることができるデータプロバイダです。競合プロジェクトとしてはThe Graphが該当し、近しい取り組みを行っています。
本レポートではCovalentの概要、および独自トークンであるCQTトークンについて解説します。
Covalentの概要
Covalentはブロックチェーン上のデータポイントを提供するプロジェクトです。
開発者やユーザーは、CovalentのAPIにリクエストを送ることで、ブロックチェーン上の情報を取得することができます。現在は、Ethereum・Binance Smart Chain・Avalanche・Fantom・Polygon(旧Matic Network)の6つのブロックチェーンに対応しており、近々NEARとPolkadot、STARKWAREに対応する予定です。1つのAPIセットを繋ぎこみするだけで、これら複数のブロックチェーン情報を取得することができます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。