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Deloitte2020年ブロックチェーン調査(beforeコロナ)を読み解く 企業は如何に動機づけられ、何を課題視しているのか

2020年06月21日

目次

  • 前提
  • Deloitte2020年ブロックチェーン調査(beforeコロナ)を読み解く
  • 総論

前提

本レポートは、Deloitteによる世界における2020年時点でのブロックチェーン採用状況を調査したレポートを概観します。
先に2020年度のブロックチェーン採用の傾向から申しますと、2018年、2019年と比較するとブロックチェーンを戦略上の優先事項として取り組んでいる企業は全体的に増加傾向にあり、技術を画期的なものとして、というよりもイノベーションに不可欠なものとして捉えているという傾向が強まっています。ただし、一方で「過剰に宣伝されている」、「セキュリティ上の懸念がある」など懐疑的な回答も一部増加しており、それらを踏まえた上でブロックチェーン技術の現状を捉える必要があるでしょう。
Deloitteの今回の調査は2020年2月上旬からのおよそ一ヶ月間を世界14か国1,488人の上級幹部や実務家を対象に行われました。資料を読み解く際にご注意いただきたいのはまず調査対象者はすでにブロックチェーンの知識を有しているということ、また調査した期間がCOVID-19がさほど影響していない2月上旬から3月上旬であるということです。COVID-19の影響が社会で認識され始めてからはよりCBDCやサプライチェーンでのブロックチェーン利用の議論が進み、社会における理解も進んだのではないかとも言えますが、一方で一部過熱気味なメディア報道があったことも確かです。本調査はCOVID-19以前のものである、その点だけでもある程度冷静な判断を踏まえた価値のある資料と言えます。本調査で得られるインサイトと現時点のwithコロナ社会、afterコロナ社会をすり合わせることで、ブロックチェーンに対する理解がより深まるでしょう。
本レポートでは、組織やプロジェクトが具体的に戦略上どのような場面でブロックチェーン導入を検討しているのか、その際の懸念事項は何かなどを理解するためにいくつかの要点をDeloitte調査結果から抜粋しました。企業がブロックチェーン導入を進める動機を理解する上での参考になれば幸いです。
※本レポートに含まれるグラフは全てDeloitte's 2020 Global Blockchain Surveyから引用しています。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。