DAOを構築するMoloch DAO クラウドファウンディング的なDAOプロトコルの概要・仕組み

目次

  • 前提
  • Moloch DAOの基本的な仕組み
  • Ethereum2.0の開発資金を集めるために実際に使用されているMoloch DAO
  • 総論

前提

Moloch DAOという新しいDAO(自律分散組織)のフレームワークが、2019年3月にEthereumのメインネットでデプロイされました。
Moloch DAOという仕組みが考案された経緯は、Ethereum2.0の進捗が遅れており、かつEthereum2.0を開発するチームはマネタイズができないため、不特定多数から寄付金を集め、その寄付金をプログラム可能なガバナンス(統治)を伴ったうえで管理できれば良い、という事情で提案されました。Moloch(モレク)という名前は、古代の中東で崇拝された神の名で、生贄などの犠牲を要求するが、全体の利益を守り、厄災を退ける神として知られています。つまり、Moloch DAOはそういった用途のDAOを意識しているものです。
Ethereum2.0などオープンソースのブロックチェーンのプロトコルやクライアントは、Ethereumをスケールするため絶対に必要ですが、実装しても利益は得られず、開発者の給与をどういった形で解決するかという問題があります。Molochという名前は、まさにそういった「コミュニティのために必要であるものの、誰かの犠牲や貢献が必要」なDAOであることを表現しています。
本レポートでは、このMoloch DAOの仕組みを概観します。

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