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杭州市ブロックチェーン産業概観

2019年01月24日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • イントロ
  • 杭州市の概要
  • ブロックチェーン産業をとりまく産官学の分析
    • 1.企業
    • 2.政策
    • 3.教育/研究機関
  • 総括:杭州市ブロックチェーン産業の特徴

イントロ

 本稿では、中国有数のブロックチェーン都市として知られる浙江省・杭州市のブロックチェーン産業を概観します。
 中国のブロックチェーン都市といえば、歴史ある政治の中心でありながらスタートアップの聖地・中関村を擁する北京、金融・経済の中心で外国資本が多く集まる上海、若い起業家が集まり「中国のシリコンバレー」として名高い深センを思い浮かべる方が多いと思いますが、杭州もそれら三都市に劣らぬ勢いで、ブロックチェーン都市の地位を確立しています。杭州市には業界黎明期から主要なプレイヤーや優秀なエンジニア人材を擁していましたが、直近2年ほどの政府の積極的な産業振興策により、ますます脚光を浴びるようになりました。本格的なブロックチェーン特区を建設したのも、ブロックチェーンを注力すべき産業として市政府公式の報告書に記載したのも、そして官民共同でブロックチェーンファンドを立ち上げたのも、全て杭州が全国初となっています。また、政府・民間・教育/研究機関同士の連携も盛んで、それぞれの強みを活かしながらブロックチェーンの研究・開発、そして商業化が進められています。
 本稿では、杭州市のブロックチェーン産業を産官学(企業・政策・教育/研究機関)の三つの側面から概観し、三者がどのように連携して強力な産業エコシステムを形成しているのかを紐解きます。日本のブロックチェーン関係者で杭州に興味をお持ちの方、特に視察の予定がある方や事業展開を検討されている方にとって有益な記事となれば幸いです。
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