DEXの中でトップの出来高を維持し続けるIDEXの仕組み、ハイブリッドDEX、プロジェクトの概要について
2018年11月08日
目次
- IDEXとは
- IDEXの仕組み
- IDEXで取引がマッチングするまでの順序
- 「Aurora Labs」運営会社、メンバー
- IDEXの収益モデル
- IDEXのトークンモデル:IDEXM
- IDEXのトークンモデル:AURA
- デュアルトークンの設計
- 一部地域からのアクセス制限、KYCについて
- ハイブリットDEXというアプローチ、ユーザーはIDEXをどの程度信頼する必要があるか?
- 総論
IDEXとは
IDEXは、DEX(分散型取引所)プロジェクトとして知られます。
DEXのプロジェクトとしては、0xや、KyberNetworkが広く知られていますが、IDEXはその仕組みなどが話題になることは比較的少ないです。
しかし、執筆時点で、EthereumのDEXのトランザクションベースで最も使用されているのは、このIDEXです。
後述しますが、IDEXは正確にはDEXではなく、中央集権取引所との分散型取引所の中間のアプローチをとるハイブリッドなモデルです。
そして、DEXシェアの50%以上を占めているのは、このIDEXです。
(etherscan参照: https://etherscan.io/stat/dextracker )
また、DEXに限定をせず、Ethereumの全てのアプリケーションの中でも、最もトランザクションを大きく処理しているアプリケーションはIDEXです。
(DappReader参照:https://dappradar.com/rankings/protocol/eth)
さらに重要な点として、IDEXはこの取引ボリューム・トランザクションを、約1年間維持して、Ethereum上で最も使用されているアプリケーションとしての地位を保ち続けています。
2017年12月ー2018年1月に実施をしたICOで$6Mを調達しています。
https://idex.market/eth/idex
https://idex.market/eth/idex
ブラウザからMetamaskなどのウォレットを接続をすれば、簡単に利用ができ、使い方についての説明は必要ないでしょう。
取引のデモはこちらの動画からでも参照できます。https://www.youtube.com/watch?v=S5EXvDdCcgc
本レポートでは、IDEXのプロジェクト概要や、仕組みを解説し、ハイブリッドDEXについての考え方について考察を深めます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。