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NFT(Non-Fungible Token)の現状とこれからの応用例(2018年版)

2018年07月02日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • Ethereum上のゲームを活発にさせたきっかけであるERC721
  • そもそもNon-Fungible Token(代替可能性のないトークン)とは?
  • Re-Fungible Token (RFT)として提案されるNon-Fungible Tokenの権利についての応用例
  • アプリケーション(非ゲーム系)
  • アプリケーション(ゲーム系)
  • マーケットプレイス
  • 現在でているプロジェクトの総括
  • コンサートチケット
  • 電子書籍
    • 証券トークン
  • NFT(Non-Fungible Token)の将来

Ethereum上のゲームを活発にさせたきっかけであるERC721

Ethereumのトークン規格のひとつであるERC721は、それを使ったCryptoKittiesというゲームを作り出し、後続のDappsゲームを多く生み出しました。CryptoKittiesは、昨年末に一時、Ethereum全体のネットワークで、トランザクションの多くを占めて、ICOに次ぐEthereumのキラーアプリは猫の声だったと皮肉も交えて語られました。CryptoKitties自体も、先日、Andreessen HorowitzとUnion Square Venturesなどから12M$の資金調達をし、その後、ERC721の規格を使うプロジェクトは多く現れました。
とはいっても、先日説明したように、CryptoKittiesをはじめとしたアプリケーションのアクティブユーザーは非常に少ないです。また、CryptoKitties自体は、自分より後発のプレイヤーに猫を売りつけることを期待して猫を買うことを誘発させていて、誤解を恐れず言うならば、CryptoKittiesは猫をインターフェースにしたネズミ講といってもいいかもしれません。
そういった単品のゲームでの批評はともかく、Non-Fungible Tokenは、今の所、ゲームで利用されていることが最も多いですが、今後は現実世界のアセットのトークナイズという大きな領域にも入り込んでくることが見込まれる重要なトークン規格です。
Non-Fungible tokenのコードをメインで書いたWilliam Entriken氏もリアルワールドアセットのトークン化をERC721で行うことを構想して、このトークン規格を作っています。
*Beyond CryptoKitties: ERC721 non-fungible tokens on blockchain explained
https://medium.com/…/beyond-cryptokitties-erc721-non-fungib…
2018Q2には、DEXプロトコルの0XでもERC721で構築ができるようになり、おそらくNFT規格をDEXで交換することはさらに行いやすくなるだろうと思います。
本レポートでは、数回にわけて、現状のNon-Fungible Tokenとはそもそも何であるかをおさらいし、現状どのような使用のされ方をしているか整理し、今後どのような応用ができるか考察を深めていきます。
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