本レポートでは「簡易」ブロックチェーン別のNFT市場分析を行います。
各NFT市場の特徴の理解、および昨今のチェーンごとのNFTトレンドを把握する目的でご参考ください。

今回の調査対象は以下8つのブロックチェーンです。

調査方法は「簡易」と表した通り、「過去30日間取引高Top15プロジェクトの取引高確認」と「過去30日間取引高Top50プロジェクトの取引数、最高入札額、取引高の3変数を表すバブルチャートの確認」の2つだけに限定し、これらから見える各NFT市場の特徴を手短かに説明します。

なお、Ethereumに関してはおおよその想像通り、1~2年前のNFT市場からあまり変わり映えのしない結果でしたので、無料サンプルとして以下に示します。

※あくまでも過去30日間の取引傾向に限定した「非」普遍的な特徴を述べます。これらの情報は旬を過ぎれば用をなさなくなる点、ご容赦ください。

Ethereumに関しては前回のバブル時にEthereum NFTに親しんだ過去をお持ちの方であれば、おおよそ予想通りの結果になっているのではないかと思います。

取引高Top15_NFTコレクションの上位の多くはPudgy Penguins系やBAYC系、Azukiなどの所謂ブルーチップNFTとその派生コレクションが占めています。

バブルチャートの縦軸は調査時点でアクティブな最高入札額を示しています。ブルーチップNFT（本家）は$20Kを超えているものもありますが、その派生や振興プロジェクトとなるとその大半は$20K以下に収まる傾向にあります。なお、$20K以下ではありますがこの価格帯のアクティブな入札額がここまで多く存在するチェーンはEthereumの他にはありません。

横軸は過去30日間の取引数を示しています。多くは5,000~6,000件以内に収まっていますがリリースされたばかりのプロジェクトであるNobodyの場合は、20,000件を超えています。30日取引件数20,000件という数字もまた後述のPolygon以外では達成しづらい数値ですから、これもまたEthereumNFT市場の一つの特徴です。

要はブルーチップNFTのような高価なNFT市場と比較的手頃で取引件数の多い新興NFT市場の両方が共存しているのがEthererumです。

その他のチェーンは、このどちらか一方の特徴にリソースを振ったり、Ethereumでは成しにくい、低コスト取引かつ即時の流動性を必要とする領域（ゲームなど）でのニッチ戦略を採用するケースをよく見受けます。

手短かに説明すると言いつつ、少し長くなってしまいました。これ以降はグラフ、チャートの提示と手短な説明のみとさせて頂きます。

※関連レポート