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Ethscriptionsプロトコルの概要|基本的な仕組み解説、ERC721と比較した上での優位性、オンチェーンアセットとしての懸念について

2023年06月24日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Ethscriptionsプロトコルの概要
  • Ethscriptionsの基本的な仕組み
  • Ethscriptionsの優位性と懸念点
  • 総括

前提

本レポートでは、2023年にBitcoin NFTとして話題を呼んだOrdinal inscriptionにインスパイアされて誕生した「Ethscriptions」プロトコルの概要及びその仕組みを概説します。
※Ordinal inscriptionsについては以下の関連レポートをご参考ください。

Ethscriptionsプロトコルの概要

【基本情報】
Ethscriptionsを利用して鋳造されたEthereum Punksコレクション(出所:https://ethereumpunks.net/)
2023年6月17日、Tom Lehman氏(@dumbnamenumbers)によって、トランザクション(以下、txn)のCalldataを使用したEthereum上のメディア作成、共有手法「Ethscriptions」が発表されました(詳細はこちら)。
またEthscriptionsを用いたデジタルコレクティブのコピーミントデモとしてEthereum Punksコレクション(上画像)が同時公開され、同コレクションのフリーミント及び二次取引市場が一時的に活発化したこともあり、一部界隈の注目を集めました。
出所:https://dune.com/sixdegree/eths-query
なお、執筆時点(2023/06/22)での同市場は多少落ち着きを見せてきていますから、Bitcoin上のOrdinalsの流行に乗った形で生じた一過性のイベントに過ぎないのかもしれません。しかしながら、Ethscriptionsの開始から執筆時点(2023/06/22)までのわずか数日の間に200k以上のトランザクションが発生してもいますし、ERC721とはまた異なる手軽で安価なメディア表現として独自の市場が今後形成されていく可能性も否定はできません。
本レポートでは、オンチェーンアセットとしてのEthscriptionsを理解することを目的に、その基本的な仕組み、ERC721との比較による優位性の有無、オンチェーンアセットとしての懸念点について解説します。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

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