NFTフロア価格無期限先物【前編】: Floor Perpの仕組み
2022年10月10日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Floor Perpの概要とメリット
- 基本的な仕組み
- NFTを担保にしたショートポジション
- マーケットメイキングとクリアリング
- 総括
前提
NFT(非代替型トークン)はアート等のコレクティブルやゲーム内アイテムとして資産価値を持ち、OpenSeaをはじめとする様々なマーケットプレイスで取引されています。
注目度やレア度、相場の状況などによって大きな価格変動を起こすことがあるNFTは、ポートフォリオを管理する上で厄介な存在です。そこで、ホルダーが手放したくないNFTにヘッジをかけるため、また投資家が資金効率良くNFTへのエクスポージャーを得るためのツールとして、NFTデリバティブ(派生商品)が研究・開発されています。
現在プロダクトとしてリリースされていたり、目に見えて開発が進んでいたりするNFTデリバティブは個別のNFTに対する商品(レバレッジポジションやオプション)が大半ですが、NFTのコレクション自体(BAYC、Ether Rockなど)にエクスポージャーを得ることができるFloor Perp (フロア価格無期限先物)というものもあります。
まだあまり注目されていないFloor Perpですが、アイデア自体は少しずつ温まってきており、少なからず商品化に踏み込んだものもあります。2本立ての前編となるこちらのレポートではFloor Perpの仕組みを詳細に解説します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。