論考・美術史や教科書に乗るようなNFTアートはどのように生まれるか

目次

  • 前提
  • 近代までのアートの歴史はどのように変遷したか
  • 作品それ自体にビジネスや市場原理を組み込まれた現代アート
  • 美術の歴史に組み込まれるようなデジタルアートは何かを考える
  • 総論

前提

本レポートでは、アートの歴史を踏まえながら、現代アートのカテゴリに入りうるNFTとは何かを考えます。それは現代アートコレクターに関心を持たれる作品とも言いかえられますし、将来ニューヨークなどの美術館に所蔵されてもおかしくない作品という意味かもしれませんし、アートの歴史に加えられるNFTアートとは何かという問いかもしれません。
執筆時点でNFT(ERC721)が規格化されて4年、本格的にNFT市場が立ち上がって1年弱です。その間に様々なNFTが登場しました。現在のNFTを大まかに大別すると以下のように分類出来るでしょう。
  1. NFTホルダーだけがアクセス出来るコミュニティを強みにしたコレクション(Bored Ape Yacht Club、 CryptoPunksなど)
  2. 何かしらのコンセプトや実験的取り組みがあるシリーズまたはアート(Merge、LOOT、Hashmasksなど)
  3. IP・トレーディングカード・音楽(ZED RUN、NBA TOP SHOTなど)
  4. ゲームアイテム、あるいはコレクティブルであると同時にゲーム要素があるもの(Axie Infinityなど)
最もアートに分類されやすく、その延長線上で現代アートにも分類されるポテンシャルがイメージしやすいのは、2.のカテゴリです。ですが、他のカテゴリもアートになりえますし、アートとして評価されなくても他のカテゴリの方が価格の面ではより評価されることも多々あるでしょう。
本レポートで考えるのはあくまで美術史や、アートの文脈からどのようにNFTのデジタルアートを見るかです。今回は前半にアートの歴史をかいつまんで紹介し、要点や筆者の解釈を加えたうえで、その歴史の延長線にどのようなNFTアートが加わるかを考えてみます。世界のトップ現代アートは作品の作り方や見せ方すらもマネーゲームになっている点があります。そういった側面も理解しながらデジタルアートを考えると違う楽しさがあるはずです。現在のNFT市場からは一歩離れた美術史が前置きとして長くなりますが、いつもと異なる視点で暗号資産市場やNFT市場を考えるきっかけになれば幸いです。

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