NFTロイヤリティの行方
2022年09月19日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- はじめに
- ロイヤリティの仕組み
- ロイヤリティの歴史
- ロイヤリティの資金源としての価値
- ロイヤリティ議論の再燃
- sudoswapの登場
- X2Y2のロイヤリティ選択機能
- ロイヤリティの行方
- 参考資料
はじめに
NFTのロイヤリティとは2次流通時に取引額の数%がNFT作成者に還元される仕組みのことを指します。
2022年の夏の誕生期よりNFTの差別化、特徴の一つとして機能していたNFTのロイヤリティが揺らいでます。NFTマーケットのsudoswapはロイヤリティをサポートしないままAMMという新しい仕組みで大きくシェアを伸ばしました。それに焦ったX2Y2がロイヤリティを支払わなくてもいい選択肢を購入者に与えたことが今回の騒動の始まりになります。ロイヤリティをめぐるマーケットの動きがコミュニティに衝撃を与えたのです。
ロイヤリティの仕組み
ロイヤリティはNFTのプロトコルに埋め込まれた仕組みではありません。NFTの文化的な習慣であり、オンチェーンの仕組みとして埋め込まれてこなかったことが、今回の事態を招いたともいえます。
ロイヤリティは現在マーケットの売買のみに適用されています。個人での売買では決して支払われることはありません。NFTのコントラクト自体にはロイヤリティを分配する仕組みはなく、NFT自体にあるのはTransferというNFTの所有者の変更をする機能だけで、お金の交換と同時にNFTを引き渡す機能はMarketが独自に作成したコントラクトやオフチェーンのプログラムが行なっています。このときに、Marketが徴収した支払金からマーケットの取り分とロイヤリティ分を差し引いて、販売者に渡すとともにロイヤリティ分を1次販売者が指定したウォレットに振り込んでロイヤリティは仕組みとして成り立っています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。