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NFTクリエイター向けツール「Manifold」の概要|ロイヤルティ強制の課題解消および独自NFT鋳造コントラクトの提案

2021年12月09日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Manifold Creator Contract
  • Manifold Studio
  • Royalty Registry.xyz
  • 総論

前提

本レポートではプラットフォームレスNFTを謳うManifoldプロジェクトについて概説します。
Manifoldが目指す世界観は創設者の一人であるWilkins氏のTwitterプロフィール欄に記載された一節"Creators are the platform" に要約されます。
筆者の理解ではプラットフォームとはサイロであり、NFTクリエイターは良くも悪くもそのサイロ化されたプラットフォーム管理主体の企業努力に依存してNFTを展開していかなければなりません。クリエイターは自身の作品の出処をクリエイター自身の管理下ではなくプラットフォームの管理下におくことになるため、P2Pで販売しているとはいえ、その作品に対して部分的にしか責任を負えず、またその制限故に表現の自由をある程度犠牲にしているようにも感じています。
またNFTを2次流通させると、その時に支払われた販売価格の数%がクリエイターに還元されるという言説を耳にすることもあります。これは事実を表してはいるものの、実際のロイヤリティ強制の仕組みはプラットフォームごとの独自仕様になっているため、「どこで」二次販売してもクリエイターに販売収益が還元されるわけではありません。
この点についてEIP2981(NFT Royalty Standard)がロイヤリティ強制の標準仕様となるのではないかと期待されます。ManifoldはこのEIP2981だけではなく、RaribleやSuperRare、Zoraなどが既に個別に実装している独自仕様と連携し、より多くのプラットフォームと相互運用できるようなツールを提案しています。全てのNFTマーケットプレイスがロイヤルティ強制仕様に準拠するとは執筆時点では考えづらいため、この課題についてのManifoldのアプローチは一つの解として注目されるでしょう。
今回のレポートではManifoldが開発しているManifold Creator、ManifoldStudio、Royal Registryを概説します。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。

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