Gaslessの概要。EtherではなくDAIでガス代を支払う仕組み
2019年12月19日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Executive Summary
- Gaslessの概要
- Meta transactionのリレイヤービジネスを考える
- GaslessのUI
- 総論
前提
本レポートではEtherの代わりにDAIでガス代を支払うことができる仕組み「Gasless」について解説します。Ethereum上でトークンを送信するには、必ずEtherが必要で、受信したトークンAを別のウォレットに移したい場合でも少額のEtherをウォレットに移さなければガス代が支払えず、トークンが動かせないという問題があります。
「ゲームやコレクションでEthereum上のトークンはウォレットで管理したいけど、Ether自体は欲しくない」というユーザーにとってこれは深刻な問題で、Ethereumのマスアダプションの大きな障害の一つとしてコミュニティでは認識されています。
これに対する対策としては「第三者がガス代を肩代わりする」「送信するトークンでガス代を支払えるようにする」などがあり、Meta Transactionとして提案されています。
今回紹介するGasless WalletはDAI送信にかかる手数料をDAIで支払い、Etherを保有していないウォレットでもDAIを送信できるようになるというものです。故にガス代はDAIで払っているため、文字通りGaslessというわけではありません。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。