Telegramが手掛けるブロックチェーンプロジェクト Telegram Open Network(TON)の概要
2019年10月10日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Telegram自体の概要について
- Telegram Open Network(以下TON)の基本概要
- ・BFTDPoS
- ・State Channel
- ・シャーディング
- ・TON DNS
- ・TON Proxy
- ・TON Storage
- ・独自のバーチャルマシンと開発言語
- ・Solidityを含むその他の開発言語も使用可能
- TONのネットワークにおけるシャーディング
- TONのネイティブトークンGRAMの役割・ユースケース
- ICOについて
- Telegram創業者Pavel Durovの思想
- 筆者によるTONの執筆時点での評価
- 総論
前提
世界で有数のメッセンジャーアプリであるTelegramは独自ブロックチェーンであるTelegram Open Network(TON)をローンチします。
Telegramは、暗号化されたメッセージで通信できるメッセンジャーアプリで、プライバシーに関心が高いユーザーを中心に利用されています。アプリは少なくとも数億人のユーザーに利用されており、独自ブロックチェーンがローンチを実施された際にはメッセンジャーアプリにネイティブでウォレットが組み込まれることも予定され、相応の影響が予想されます。
また、2018年上半期に$1.7Billion(約1700億円)の資金調達を実施しています。TONは、そのブロックチェーン上で開発者がアプリを開発できる所謂汎用的なスマートコントラクトプラットフォームに分類されるものです。
なお、本レポートの主なリファレンスは下記です。TONについてはホワイトペーパーが合計500ページ以上になっており、筆者もはっきりとは理解していない点が多くあることを予めご了承ください。また情報は2019年10月時点にものを元にしています。
基本概要についてのホワイトペーパー:https://test.ton.org/ton.pdf
ブロックチェーン概要についてのホワイトペーパー:https://test.ton.org/tblkch.pdf
バーチャルマシンのホワイトペーパー:https://test.ton.org/tvm.pdf
開発言語のホワイトペーパー:https://test.ton.org/fiftbase.pdf
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。