Token Curated Registry(TCR)。分散的にメディアやレジストリを管理することの実現性

目次

  • 前提・TCRが解決しようとしている問題
  • TCRの基本的な仕組み
  • TCRの例、全米の優良な大学をTCRで作成する
  • TCRの利点
  • TCRの課題
  • TCRでこんなアプリケーションが作れると将来期待される応用例
  • TCRを用いるプロジェクトの事例(1)MetaX(adChain)
  • TCRを用いるプロジェクトの事例(2)Messari
  • TCRを用いるプロジェクトの事例(3)District0x
  • 総論
本レポートでは、Token Curated Registry(以下TCR)について考えます。
TCRは、トークンを用いたゲーム理論、インセンティブ設計によって、分散的にデータレジストリ・ブラックリスト・メディアリストなどを作成できるという構想です。この仕組みは賛否両論ありますが、昨年から話題になり、様々なプロジェクトがアイデアを取り入れ、部分的に実装が進んでいます。

前提・TCRが解決しようとしている問題

 分散的なデータベース、ブラックリスト等に対して公平なガバナンスを用いてリストをしようとすることは困難です。
例えば、優良なレストランをリストするサイトを作ったとして、誰も管理しないデータベースならば、不良店が混ざるかもしれず、また、店舗自身が自分のお店をそこに入れてランクを上げようとするかもしれません。また、特定の法人が中央集権的に管理をする優良なレストランをリストするサイトがあったとしたら、もしかしたらその管理者は優良なレストランを選定する能力は優れているかもしれませんが、本当に公平に選定をしているのかや、一部のレストランから賄賂を受け取り、レストランをリストしているかもしれません。
暗号通貨・ブロックチェーンの情報も同様で、情婦価値の高い記事やレポートは少なく、それを効率的、かつ信頼できる仕組みでキュレーションをすることは今のところあまり出来ていません。そういった問題の解決手法としてTCRというアーキテクチャが考えられています。
トークンを用いた投票モデルによるゲーム理論を使用したアーキテクチャで、分散的に例えば下記のようなものを管理できると期待されています。
  • Wikipedia
  • ブラックandホワイトリスト
  • ランキングサイト
  • ニュースキュレーション
  • 論文の評価
  • etc
Token Curated Registryは、2017年後半から話題になり始めて、ConsensysのMike Goldin、James Young、Ameen Soleimaniなどが提案を始め、Mike Goldinは下記のリンクでペーパーの形にまとめています。
すでにいくつかのプロジェクトがTCRの採用していますが、Vitalikなどは、このTCRは過剰に騒がれているなどと指摘しており、レポートでは課題にも触れていきます。

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